ココナッツオイルは、肌を柔らかくしたり、湿疹を治したりと、人間には様々な使い方がありますが、犬にも効果があることをご存知でしょうか？ ココナッツオイルは、成熟したココナッツから抽出される食用油で、飽和脂肪酸や中鎖トリグリセリドを多く含み、体重管理や認知機能向上などの健康効果が証明されていることから、食品や美容製品によく使われています。

お腹のトラブルを和らげたり、炎症を起こした皮膚を落ち着かせたり、感染症を防いだり、アレルギー反応を抑えたりと、ココナッツオイルは犬にとっても多くの利点があることが分かっています。

食事やおやつにココナッツオイルを加える

ペットの獣医師と相談した上で、甲状腺のバランスを整えるために食事にココナッツオイルを加えることを検討してみてはいかがでしょうか。つまり、太り気味の犬の体重を減らしたり、座りっぱなしの犬にも元気を与えることができます。 また、ココナッツオイルは栄養の吸収を高め、炎症性腸症候群や大腸炎などの消化器系疾患の対策にもなり、体全体の炎症を抑える効果があるとの研究結果もあります。

小型犬の場合は小さじ1/4以下から、大型犬の場合は1日に大さじ1杯までを目安にしてください。また、ココナッツオイルには高脂肪が含まれているため、適切に使用しないと体重増加の原因となることがあります。

ただ、ココナッツオイルはオーガニックのバージンでコールドプレスされたものを選ぶようにし、下痢やアレルギー反応などの胃腸障害の兆候が見られた場合は、すぐに犬に与えるのをやめましょう。 もし愛犬がココナッツオイルにアレルギー反応を起こしているようであれば、サーモンオイルや亜麻仁油などの代替品は、オメガ3脂肪酸によりココナッツオイルと同じような効果をもたらします。

ココナッツオイルはペットのキブルを魅力的にするだけでなく、中鎖脂肪酸(MCFA)なので、GI管に直接吸収されて肝臓に直行し、そこでペットのエネルギーに代謝され、身体や消化器系の問題を和らげたり予防したりします。 いくつかの研究では、MCFAを含む食事をペットに与えることで、実際に脂肪の蓄積を減らし、体重増加を防ぐことができるとされています。

ココナッツオイルを犬の肌に塗る

人間と同じように、ココナッツオイルを犬の肌に塗ることで、毛深い友人の肌に潤いを与え、厳しい冬の時期には特に重要で、カサカサやその他の炎症の兆候を防ぐことができます。

少量を手に取り、皮膚にマッサージするようになじませ、毛の間を指でなぞります。

森林地帯に住んでいたり、愛犬と一緒にハイキングに出かけたりするなら、ココナッツオイルはノミやダニを撃退し、ペットが病気にならないようにする非化学的な方法としても役立つので安心してください。

ココナッツオイルを薬のコーティングに使う

犬に薬を飲ませたことのある人なら誰でも知っていることですが、これは必ずしも簡単な作業ではありません。 もし、ピーナッツバターが薬を隠していることに気付いてしまい、薬を飲もうとしない場合は、ココナッツオイルを使って薬を飲ませる方法があります。 錠剤のコーティングとして使用することで、ペットにとって薬を飲むことがより魅力的で楽しいものになるだけでなく、ペットがより簡単に錠剤を飲み込むのを助けることができます。

傷を癒すためにココナッツオイルを使う

ココナッツオイルには、天然の抗菌、抗ウイルス、抗真菌の特性があると考えられています。そのため、愛犬がパッドのひび割れやその他の切り傷に悩まされている場合、天然の局所抗生物質として安全に使用することができ、傷の治癒と鎮静を助けます。

ココナッツオイルで犬の歯を磨く

歯磨きが苦手な犬はいませんか？ ココナッツオイルには抗菌作用があるので、ペットの歯を自然に、そして美味しく磨くことができます。 ココナッツ・オイルは、犬の口の中の有害なバクテリアを除去し、歯周病の原因となる歯垢が形成されるのを防ぎます。 市販の犬用歯磨き粉と同じように、犬用の歯ブラシや指でココナッツオイルを歯に塗ることができます。