MONDAY, Dec 28, 2015 (HealthDay News) — 超音波検査とマンモグラフィは乳がんを検出する可能性が同等であるようだ、と新しい研究が発表した。
この発見は、特に、一般的にマンモグラフィよりも超音波検査へのアクセスが多い発展途上国に住む女性にとっては朗報である、と研究者らは述べている。
超音波検査の検出率はマンモグラフィーと同程度でしたが、「リンパ節転移のない浸潤癌に対しては、マンモグラフィーよりも超音波検査の方が優れているようです」と、研究リーダーであるピッツバーグにあるUPMCのMagee-Womens Hospitalの放射線学教授、Wendie Berg博士は述べています。
「欠点は、偽陽性が多かったことです」とBerg氏は述べています。
少なくともある専門家は、この研究が米国の現在の検診習慣を変えるとは考えていません。
「米国の患者さんにとって、本当に確認できたのは、デンスブレストの患者さんには超音波検査を補助的なスクリーニング検査として使用すべきだということです」と、カリフォルニア州ドゥアルテにあるシティ・オブ・ホープがんセンターの放射線科医で臨床准教授のLusi Tumyan博士は述べています。
「現時点では、平均的なリスクを持つ患者のスクリーニングツールとしての超音波検査を支持するにも否定するにも、十分なデータがありません」とTumyan博士は述べています。
この研究は12月28日にJournal of the National Cancer Instituteに掲載されました。
米国がん協会(ACS)によると、超音波検査は一般的に、マンモグラフィや健康診断で乳房の腫瘍が発見された場合のフォローアップ検査として使用されます。
今回の研究では、米国、カナダ、アルゼンチンに住む2,600人の女性を対象に、3年間、毎年、超音波検査とマンモグラフィ検査を行いました。 研究開始時には乳がんの症状はありませんでしたが、乳がんの危険因子とされる乳腺密度が高く、さらに乳がんの危険因子を少なくとも1つ持っていました。