オリバー・ティアール博士が選ぶ、自然をテーマにした最高の英語詩

自然は、詩の偉大なテーマの一つであり、詩人たちに生き生きとした有用なイメージの貯蔵庫を提供してくれます。 しかし、英語で書かれた自然の詩にはどのようなものがあるでしょうか。 ワーズワースやキーツのようなロマン派、地質学や進化論的な科学的発見によって自然界への認識を深めたヴィクトリア朝、そして美しさだけでなく苦しみに満ちた風景を詠んだ近現代の詩人など、イギリスの詩人たちはしばしば自然の世界にインスピレーションを求めてきました。

Henry Howard, Earl of Surrey, ‘The Soote Season’.

ヘンリー・ハワード(サリー伯爵)の「The Soote Season」は、英語で書かれた最初のソネットの1つですが、あまり知られていません。 夏の到来と、それまで停滞や冬眠のような状態にあった世界が、さまざまな方法で息を吹き返していく様子を描いています。 しかし、それにもかかわらず、詩人の悲しみもまた、この時期に新たな命を吹き込まれるのである。

The soote season, that bud and blome furth comes,
With grene he clad the hill and eke the vale,
The nightingale with fethers new she singes,
The turtle to her make hale tolde her tale:

上のリンクをクリックすると、このすばらしい詩の全体を読むことができます。

シャーロット・スミス、「Beachy Head」。 この長編詩は、英国ロマン主義の見落とされていた先駆者の一人(そして、英語でソネット形式の復活を導いた詩人)によるもので、19世紀初頭の政治(1807年に出版された)、フランスからの侵略の脅威、英国の帝国主義など、さまざまなテーマに関わっており、偉大な自然の詩という以上のものです。 しかし、この詩はスミスの自然について書く才能を示すものでもあり、「鳥たちの楽しいハーモニー」や「葉の茂った森をさまよう風」などの「自然のおもちゃ」についての記述があります。

On thy stupendous summit, rock sublime !

このようにして、私たちは、自分たちの生活の中で、自分たちの生活の質を高めていくことができるのです。

私は、空想家が出て行って、
奇妙で恐ろしい時間を表現してくれたらと思います。

William Wordsworth, ‘I wandered lonely as a cloud’(私は雲のように孤独にさまよった)。

天の川にきらめく星のように、
どこまでも続いていく
湾の縁に沿って伸びていく
1万人の私が見たのは、
頭を振って軽やかに踊る姿でした。

ワーズワースの最も有名な詩の一つである「雲のように孤独にさまよっていた」(正しくは「水仙」)は、自然との親和性をテーマにしたもので、水仙の踊りを思い出すたびに元気になるという内容です。

John Clare, ‘On a Lane in Spring’. ロマン派文学で見落とされていた偉人の一人、ジョン・クレア(1793-1864)のこの詩のタイトルがすべてを物語っています。 クレアは、春の田舎道で見かけたものを描写しています。自然界に対する彼の観察は、楽しげに、そして明らかに自然に、詩の中に転がり込んでいます。 クレアは、19世紀後半のジェラード・マンリー・ホプキンスのように、自然界を描写する際の細部へのこだわりが天才的であると評価されている詩人である。 実際、クレアは英語で最も偉大な自然詩人であると言えるだろう。 春の小径にて」はこう始まる。

小さな小道。 その横を小川が流れている
そして、太陽の光に照らされた魚たちが滑るように通り過ぎる
そして、春の緑の潮に葉を茂らせた生垣
その緑の中から、年老いた鳥たちが飛んでくる
そして、鳴き声や口笛を奏でる。

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Thomas Hardy, ‘The Darkling Thrush’.

その時、頭上の枯れた小枝の間から声がしました。
心からの喜びの歌です。
年老いたツグミが、体が弱く、痩せこけていて、
風で飛ばされた羽根を持っていました。
彼は、このようにして自分の魂を
成長する暗闇の上に投げ出すことを選んだのです。

この詩は、1900年12月下旬に発表された偉大な冬の詩です。新しい年(さらには、この詩が明らかにしているように、新しい世紀)を迎えようとしているハーディは、19世紀の出来事、未来に対する自分の気持ち、自然に対する態度を振り返っていますが、その中心となっているのは、ハーディが森の門に寄りかかって熟考しているときに聞くツグミの「幸せなおやすみの空気」の歌です。

A. E. Housman, ‘Tell me not here, it needs not saying’.

A. E. Housman, ‘Tell me not here, it needs not saying’ ハウスマンの第2巻『Last Poems』(1922年)から引用されたこの詩は、そのタイトル通り、ハウスマンが生前に出版することを許された最後の詩集であり、秋の季節に「心のない、気の利かない自然」について考えています。

心のない、気の利かない自然は、
どんな他人の足が草原を見つけて
そこに侵入して行くのか、
朝の露の中で
私のものかどうかを尋ねることもなく、気にすることも知ることもありません。

W. W.H.デイヴィス『レジャー』。 デイヴィス(1871-1940)は、回想録『Autobiography of a Supertramp』でよく知られていますが、その冒頭にある「気を遣うことでいっぱいで、/立ち止まって見つめる時間がないのなら、この人生は何なのだろう」というこの詩も有名です。

No time to see, when woods we pass,
where squirrel hide their nuts in grass:

日中に、
夜空のような満天の星空を見る時間はありません。

美女の視線に振り向く時間はありません。

エドワード・トーマス、「Thaw」。

半分解けたような雪に覆われた土地の上で
巣にいる思慮深い鳥たちが鳴き声をあげ
草の花のように繊細な楡の木の上から
下にいる私たちには見えないもの、冬が過ぎるのを見た。

この4行の歌詞は、季節の移り変わりの兆しに対する自然の優れた感性、つまり人間を超えた感性について述べています。

テッド・ヒューズの「スノードロップ」。

テッド・ヒューズ(1930-98)は、ロマン派に比べて、より厳しい、よりダーウィン的な自然観を持っています。 この非常に短い自然詩は、テッド・ヒューズの詩の世界に入るための素晴らしい方法です。

シルビア・プラス、「10月のポピー」。

シルビア・プラスの「10月のポピー」は、救急車に乗った女性の心臓をポピーの花に例えて、プラス自身が何度も自殺を試みたことを示唆していますが、何よりもまず、真っ赤な花を讃える詩です。

今回ご紹介した「自然の詩」の他にも、「村の詩」、「服の詩」、「サッカーの詩」など、古典的な詩の数々をご紹介します。 著書に『The Secret Library: A Book-Lovers’ Journey Through Curiosities of Historyや、The Great War, The Waste Land and the Modernist Long Poemなどの著書があります。

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