健康なアメリカ人の3分の2以上が、体のどこかにヒト・パピローマウィルス(HPV)に感染していることが、新しい研究で明らかになりました。

研究者が約100人の男女の組織サンプルからDNAを調べたところ、69%がHPVに感染していました。

HPVに感染していた場所として最も多かったのは皮膚で、61%の参加者が皮膚にHPVに感染していました。続いて、膣に感染していた41%、口に感染していた30%、腸に感染していた17%でした。

合計すると、既知の148株のうち109株のHPVが見つかりました。

しかしながら、参加者に病気の症状がなかったことから、これらの感染症のほとんどは無害である可能性が高いと研究者は述べています。

ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターの病理学者であるZhiheng Pei博士は、この感染症が一般的であることについて、「私たちは人々に心配させたくありません」と述べています。 実際、ウイルス感染は「悪いもの」と思われがちですが、一部のHPV株に感染しても、メリットがある可能性があるとPei氏は言います。

がんを引き起こさないHPV株とがんを引き起こすHPV株がどのように相互作用するのかを理解するためには、さらなる研究が必要だと研究者たちは述べています。

HPVは、身体のさまざまな部分に感染する150以上の関連するウイルスのグループです。 ほとんどの感染症は自然に治りますが、中には感染が長引き、性器いぼやがんなどの健康問題につながるものもあると、米国疾病対策センターは指摘しています。 米国国立がん研究所によると、がんに関連するHPVは少なくとも12種類あります。

これまでの研究で、HPVの感染は一般的であることがわかっています。

以前の研究では、HPVの感染は一般的であることが示されていました。ほとんどの人は一生のうちのどこかの時点でHPVに感染し、2011年の研究では、任意の時点で女性の約42%が性器HPVに感染していることがわかりました。

しかしながら、以前の研究のほとんどは、既知のHPVのうち、がんに関連するもののごく一部しか検査していなかったとPei氏は言います。

研究者たちは、微生物が健康にどのような影響を与えるかを理解するためのNIHプロジェクトの一環として収集された、米国国立衛生研究所から公開されているデータを分析しました。 このデータには、参加者の皮膚、膣、口、腸から採取した組織の遺伝子情報が含まれていました。

この研究は、本日(5月20日)、ボストンで開催される米国微生物学会の年次総会で発表されます。

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