元素の同位体を扱う際には、元素名に質量数を加えて区別することが重要です。
今回の例では、ホウ素の同位体のうち、質量数が#11#であるものを「ホウ素-11」と呼びます。
質量数は、原子が原子核に持つ陽子の数と中性子の数の和として定義されているので、次のように書くことができます
#color(blue)(A = Z + “no. 中性子の数)” “#となります。
#A# – 質量数
#Z# – 原子番号
ご存知のように、元素の正体は、その元素の原子核内にある陽子の数だけで決まります。 この数字が元素の原子番号です。
では、ホウ素の原子番号を知るために、周期表を見てみましょう。
つまり、原子核に#5#個の陽子を持つ原子は、すべてホウ素原子ということになります。
ですから、このホウ素同位体の質量数は#11#に、原子番号は#5#に等しいことになります。