近年、酸化防止剤や抗菌剤の食用フィルムへの組み込みは、食品加工における新しい技術の一つであると言われている。 本研究では,リンゴとイチゴの果実の保存安定性を向上させるために,キトサン(CH)フィルムに組み込んだオリーブオイル残渣抽出物(OOR)の適用性を決定することを目的とした。 OORを組み込んだ後,各配合の抗菌性と物理的パラメータを調査した。 また,冷蔵保存されたリンゴとイチゴの保存品質パラメータを測定した。 実際、CHにOORを添加することで、試験した菌に対する抗真菌および抗菌活性が増加した。 しかし、Penicillium expansumに対しては、Rhizopus stoloniferと比較して、in vitroおよびin vivoで明らかに高い阻害率を示した。 さらに,20 g kg-1のOORはフィルムの外観にわずかな影響を与えたが,厚さと溶解性には大きな影響を与えた。 驚くべきことに,CH-OORは,コーティングされた両フルーツの微生物学的特徴の漸進的な低下を著しく減少させた。 したがって,OORをCHに組み込むことで,腐敗菌や病原菌に対するCHベースのフィルムの阻害特性を向上させることができる。 オリーブの葉の抽出物は、in vitroおよびin vivoの両方において、オリーブの搾りかすの抽出物よりも価値のある効率を示した。 さらに、この結果は、CH-OORが、リンゴやイチゴのコーティングのための合成剤に代わる、新規かつ可能性のある天然の食用コーティングとして探求できることを示唆している

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