Results
我々の研究では、72%の患者が甲状腺機能低下症で、28%の患者が甲状腺機能亢進症であった。 甲状腺機能亢進症患者の皮膚の特徴は、85.7%の患者に見られた体温上昇を伴う温かく湿った皮膚、85.7%の患者に見られた眼球外反症、71.4%の患者に見られたびまん性の非瘢痕性脱毛症、64.3%の患者に見られた掌蹠多汗症であった。3%、顔面紅潮が57.1%、皮膚色素沈着が50%、前胸部粘液水腫が42.8%、爪甲剥離や梅雨爪などの爪の変化が28.6%の患者に見られました。 前胸部粘液腫の典型的な病理組織学的特徴は、乳頭真皮の正常なコラーゲンと、ムチンによるコラーゲン束の分離であった。 ムチン染色では、真皮の網状部分に大量のグリコサミノグリカンが拡散しているように、真皮の柵状部分に豊富なムチンが拡散していた。 我々の研究では、甲状腺機能低下症の患者に最も多く見られた皮膚の特徴は、100%の患者に見られた粗い、荒い、乾燥した皮膚であり、次に皮膚の蒼白、52.75%の患者に見られたカロテン血症、38.9%の患者に見られた爪の変化、33.3%の患者に見られたびまん性脱毛、33.3%の患者に見られた掌蹠膿疱症、22.2%の患者に見られた眉毛の外側3分の1の消失であった。 我々の研究では、甲状腺機能低下症患者の12%に粘液性顔貌が見られました。 甲状腺疾患と他の自己免疫疾患との関連については、最もよく関連している自己免疫疾患は白斑で、患者の8%に見られ、蕁麻疹は患者の6%に、円形脱毛症は患者の4%に見られました。 結論として、皮膚科医は甲状腺疾患の様々な皮膚症状を認識する必要があります。 甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症を示唆する皮膚症状は、定期的に甲状腺機能検査を行ってフォローアップする必要があります。
45歳女性の前庭粘液水腫
甲状腺機能亢進症患者の爪
ムチンによるコラーゲン繊維の分離とリンパ球の浸潤を示す顕微鏡写真(ムチカルミン染色、100×)
顔が膨らんでいて、舌が大きく、顔立ちが粗い典型的な粘液水腫の顔立ち