認知行動療法(CBT)を用いて強迫性障害(OCD)を治療する方法について書かれたマニュアルはいくつかありますが、性的強迫観念に悩む人々にCBTの原則を適用することにはあまり焦点が当てられていませんでした。 OCDにおける性的強迫観念の治療は、症状に対する羞恥心の強さ、専門家による誤診の蔓延、儀式化する行動の隠蔽性などの理由により、他の形態のOCDの治療とは異なります。 本書は、性的な思考に悩まされているクライアントの治療を成功させるために必要なツールを臨床家に提供します。 性的な強迫観念を訴える患者のOCDの診断方法、評価方法、鑑別診断について説明されています。 また、曝露と儀式(反応)の防止(Ex/RP)、認知療法、新しいCBTの手法を組み合わせた治療方法をステップバイステップで説明しています。 また、小児性愛者をテーマにしたOCD(P-OCDと呼ばれることもある)やOCDにおける性的指向の悩み(SO-OCDやH-OCDと呼ばれることもある)の症例とその治療アプローチ、さらにはin vivoエクスポージャーの具体的なアイデアやイメージエクスポージャーの詳細なテンプレートのカタログも含まれています。 また、性をテーマにしたOCDの結果としてよく現れる人間関係の問題に取り組むために、セラピストが使用できる戦略も含まれています。 また、クライアントに配布する資料や、セラピストがクライアントに活用するための有用な手段も付録として含まれています。

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