目的は以下の通りです。 1997年6月にフェンフルラミンとフェンテルミン(フェンフェン)による2年間の治療を終了した21名の肥満女性を対象に,体重減少と心臓弁膜症の有病率を評価する。

研究方法と手順。 患者は、フェンフェンと生活習慣の改善を組み合わせた1年間の非盲検試験を終了した女性22名のうち21名であった。 本研究では、2年目の治療の結果を報告する。 軽度以上の大動脈弁閉鎖不全症および中等度以上の僧帽弁閉鎖不全症と定義された心臓弁膜症の有無は、二次元カラードップラー検査およびパルス波・連続波ドップラー検査を用いて評価した。

結果。 2年後、21名の患者の初期体重の平均減少率は13.9 + 10.0%であり、1年後の減少率17.1 +/- 8.7%よりも有意に(p<0.001)小さかった。 21名の患者のうち9名は、健康上の合併症を発症する恐れがあるため、試験の最後の4ヵ月間はフェンフェンを不定期に服用したと報告した。 この9名の患者の2年間の体重減少は8.7 +/- 7.5%であったのに対し、定期的に服薬していると回答した参加者の体重減少は17.6 +/- 10.5%と、有意に(p<0.04)大きかった。 20人中6人(30%)の患者が心臓弁膜症の基準を満たしていた。 この6人はいずれもこの疾患の徴候や症状を持っていなかった。

考察 フェンフルラミンは、心臓弁膜症との関連性が懸念されたため、1997年9月15日に市場から取り下げられた。 今回の知見は、安全で効果的な減量薬に生活習慣の改善を組み合わせることで、長期的に良好な効果が得られる可能性があるという観点から考察したものです。

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