東南アジアでは、ヨーロッパの植民地化によってケーキ作りの技術がもたらされました。 かつて、インドネシアはオランダの植民地、マレーシアとシンガポールはイギリスの植民地、フィリピンはスペインの植民地でした。 当然のことながら、ヨーロッパ人は自分たちの料理を持ち込んだわけですが、その中でも最も影響を受けたのが、パンやケーキ、お菓子作りの技術でした。 東南アジアの料理では、パンダンの葉は心地よい香りを放つ香料として好まれており、香り高いココナッツライスや伝統的なケーキ、甘いデザートや飲み物など、さまざまな料理に加えられています。
2017年、CNNはパンダン・ケーキをシンガポールとマレーシアのナショナル・ケーキに指定しました。 これを受けて、インドネシアでは、現地でkue bolu pandanと呼ばれるパンダンケーキを自分たちのものとみなして反発した。 シンガポールでは、インドネシア出身のシンガポール人が経営するケーキ屋「ベンガワン・ソロ」がパンダン・ケーキを広めました。
緑のパンダンは、アムステルダムのインド(ユーラシア)系の店で売られているオランダ・インドネシア系のケーキ spekkoek (lapis legit)でも、香料や着色料として使われています。
しかし、CNNインドネシアによると、このケーキはインドネシアが起源で、植民地時代のオランダ領東インド(現在のインドネシア)で植民地時代のオランダ人が作ったケーキの技術にまで遡ることができるそうです。 植民地時代のオランダ人とインド人は、ヨーロッパのケーキ作りの技術と、インドで手に入る地元の材料を組み合わせました。 このケーキはオランダ語でパンダン・ケーキとも呼ばれ、インドネシアとの歴史的なつながりからオランダでは非常に人気がある。 シフォン・パンダン・ケーキとして作られる以外にも、オランダ・インドネシアで人気のパンダン・スペッコークやラピス・レギット(層状のケーキ)にもパンダン・リーフが緑色の着色料や香料として使われており、オランダ・インドネシアのケーキやお菓子作りにおいてパンダン・リーフが重要な役割を果たしていることがわかります。